静岡県地球温暖化防止活動推進センター
(特定非営利活動法人アースライフネットワーク)
〒420-0851
静岡市葵区黒金町12-5 丸伸ビル2F
TEL:054-271-8806
静岡県地球温暖化防止活動推進センター アドバイザー
静岡大学地域創造学環教授(環境政策)
カーボンオフセットの取り組みは、1990年代の終わり頃から欧米各国のNGOや企業で広まり、その後、日本でも一種の「ブーム」になりました。そして、2008年2月に環境省が「我が国におけるカーボン・オフセットのあり方について(指針)」を発表し、官民で「カーボン・オフセットフォーラム(J-COF)」が設立されたことにより、日本でも社会的な認知が確立したと思います。しかし、その後10年がたち、「ブーム」は過ぎました。「ブーム」に乗って、一時的にカーボンオフセットに取り組んだだけだった企業・自治体・団体等の多くは、取り組みをやめるか、次なる「ブーム」に乗りかえていきました。
地球温暖化により取り返しがつかない影響・被害が世界中に広がらないようにするためには、世界の平均気温上昇を2度未満に抑えることが必要で、そのためには、今世紀中に地球温暖化を引き起こす温室効果ガスの排出量を実質的にゼロにしなければならないことが判っています。そして日本は、2050年までに温室効果ガスの排出量を1990年比で80%削減することを世界に約束しています。カーボンオフセットの取り組みの意義や必要性は、実はこれからも益々高まっていきますし、そうでなければなりません。
カーボンオフセットの「老舗」であるアオイネオン(株)さんの「C・O・S」の取り組みが、その意義や必要性を真に理解する企業・自治体・団体等をさらに巻き込み、継続・発展していくことを期待します。